2012-12-13
裁判官の法服
よくテレビドラマでも出てきますが,法廷で裁判官は黒い法服を着ておられます。この法服が黒いのは,何色にも染められない色,すなわち,裁判官は何ものにも影響されず,「その良心に従ひ独立してその職権を行う」(憲法第76条第3項)ことを,表わしているそうです。法服は個々の裁判官に支給され,絹製の服だと聞いた記憶があります。
ところで,裁判官は,どの位の期間で転勤するかご存じでしょうか。答えは,たいてい3年です。つまり,裁判官は,しょっちゅう引っ越しをしているし,単身赴任の方も多いようです。裁判官自身の単身赴任が多いから,裁判所は単身赴任となる転勤命令に関する訴訟に冷たいのではないか,などと言われたりもします。
余談ですが,私の知り合いの裁判官が,引っ越しの荷造りで一番気をつけていることとして,転勤してすぐに法廷に立てるよう,法服がすぐに見つかるように荷造りしている,とおっしゃっていました。
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